技術書典 「はじめてのサークル参加 ノウハウ共有勉強会」に参加してきた

技術書典参加者向けの「はじめてのサークル参加 ノウハウ共有勉強会」に参加してきました。

techbook-and-ethanol.connpass.com

本当に惜しげもなくノウハウを共有してもらえて、非常にありがたいものでした。それこそ、同人誌というものを即売会には参加はすれども作るのはまったく初めてなので、こういった勉強会は本当に助かります。

資料は上記のconnpassのページで後日共有されると思いますが、参考までに以下簡単に、勉強会のメモとコメントを書いておきます。(※が私のコメントおよび補足)

技術同人誌執筆のメリット by 親方@親方Project(@oyakata2438)

※タイトルの通り、技術同人誌を書くメリットについて説明。

執筆のメリット
  • メリット1:技術の棚卸し・整理ができる
  • メリット2:アウトプットの規模がちょうどいい
    • ブログ < LT登壇 < 単発記事 < 同人誌 < 連載 < 商業出版
  • メリット3:ぜんぶ体験可能
  • メリット4:商業化もワンチャンあり
本の宣伝についてのアドバイス

※ニッチな話題の本を書くが、どのように知ってもらえばよいか、という質問に対する回答。

 

次のようなことを明示する

  • その本で何を得られるのか
  • それで読んだ人は何ができるようになるのか

→それを多くの人に知らせるには、ブログなりQiitaなりで記事を書くと良い

※このブログ作ったはいいが、そうしたことを書けてないので反省・・・明日以降書いて載せるようにします。

発行する部数について

※初めてなので何部くらい刷ればよいか分からない、という質問に対する回答。

 

一概に言えるものではないが、あまり部数が少ないと印刷所での印刷の価格も高いので多めにすることを推奨。

  • 技術書典4での新刊の持ち込み部数の中央値は100部。
  • 若干余るくらいがよい。売れ残ったということは会場のほしい人全員に行き渡ったと考える。
  • 印刷所での印刷は部数が多くなるほど安くなる。たとえば発行部数を100部から200部にしても、価格は1.2倍にしかならない。ということは120部売れればもとが取れるし、それ以上売れれば利益になる。

とはいえ初参加で200部は勇気要りますね・・・1000円で売るとすると50部ではちょっと割に合わなさそうなことが分かったので、100部刷ってみるか・・・という気にはなっていますが。

爆死しないために今から始めるべきこと by @erukiti

※これはすでに資料がSpeakerdeckに上がっています。

※「爆死しないためにどうすればよいのか」という非常に危機感のある発表で聴き応え抜群・・・

speakerdeck.com

 

スライドに書いてある内容は省いて、以下はスライドにない部分の補足。

 

「早く完成させる(スライド11)」補足
  • 目次を早めに作るのは重要。技術書の場合は目次さえ作れば5割くらい出来たも同然という人もいる。
    ※@erukiti氏自身は違うようで、反省込めて言っているようだが・・・
  • 早割を使うのと直前の入稿では、価格は2倍くらい違う
    ※これも氏の反省を込めて言っている(前の技術書典は直前入稿で痛い目を見たらしい・・・
「コスト計算(スライド12)」補足
  • デザインを他の人に依頼するなら、8月中に動かないともう厳しい。どのようにデザインしてほしいかなど、話を早めにしておかないとイラストレータさんの負担が大きくなる。
    ※これにはみんな苦い顔。まあみんな準備してないよね・・・うちは嫁さんにイラストを書いてもらうのだけど、細かい話はまだしていなかったので、帰って速攻打ち合わせをはじめました。
「クォリティ(スライド14)」補足
  • 技術書典の同人誌では、ページ数は80Pくらいのものが多い。それくらいがちょうどいい。
  • 表紙は、よくある出版社風(技術評論社風とかオライリー風など)にすると、楽で効率的
  • レビューを依頼する場合は、「何を見てほしいのか」をレビュアーに伝えると良い
    • 技術を見てほしいのであれば”「てにおは」「誤字・脱字」は見なくて良い”と伝えるのがよい。レビュアーは自分がどこまで期待されているか(文章の校正まで期待されている、など)分からないため。
    • 「ここが難しい」「ここが分かりやすい」という視点のレビューをもらうのもあり
「事前準備(スライド15)」補足
  •  SNSでの告知については、サークル情報公開直後(=最初)と開催直前(=最後)にチェックが多いので、この最初と最後をきちんとおさえる
  • 試し読みPDFには開催日付、サークル名、ブース番号、できればサークルマップを入れておく
    ※ちなみにブース番号の発表は8/15の予定。もうすぐ!
  • お品書きは公式でも用意されるが自前で用意したほうがよい
    • 「新刊」は魔法の言葉
    • はじめてのサークル参加=当然新刊、という場合であっても、来場者ははじめてかどうか分からないので、やはり「新刊である」ということを明示しておいたほうが良い
表紙について
  • 表紙、背表紙、裏表紙とあるので、表紙のデザインは大変
  • 特に背表紙は、思ったよりページが厚くなる、ということがある
    ※当然、背表紙を作らないという選択肢はアリ
  • 表紙-背表紙-裏表紙と一枚の大きなイメージにしてしまう、という方法もある。すると背表紙が多少厚くなっても、イメージの大きさの調整でどうにかできることがある

その他LT 

その他LTとして、ありす ゆう氏(@Alice_You)によるコピー本の作り方の解説、紫苑氏(@grwth1009)によるTwitterの断捨離についての発表がありました。

 

というわけでざっとまとめてみました。技術書典に出すからには100部200部刷る覚悟をしたほうがよい、ただしブログでうまく宣伝しないと爆死する、ということはよく分かったので、これからブログ更新もがんばっていこうと思います。うん・・・まあ週一くらいはなんとか・・・

 

来週は来週で別の勉強会に出ます。これは日曜日昼間の開催。

techbookfest.connpass.com

あんまり勉強会ばかり出ていると執筆の時間が取れないのでは・・・という危惧はありますが。ちなみに現在の執筆の進捗はだいたい30%、今日の話を聞いて少し見直すべきかな・・・と思っているところだったりします。これで大丈夫だろうか・・・

・・・まあ、最低限落とすことのないようにがんばります。